西武に暗雲…先発したい平良海馬と中継ぎ求める球団それぞれの言い分 起用方針の相違でサイン保留

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 西武平良海馬(25)は先発か中継ぎか──。

 今季、リーグ最下位に沈んだ西武だが、先発だけは豊富だ。今季10勝の今井達也を筆頭に、3年目の隅田知一郎が9勝。エースの高橋光成こそ0勝11敗と散々だったが、さすがに来季も同じ轍を踏むとは想像しがたい。さらに10勝をマークして新人王を獲得した武内夏暉は安定感があるし、渡辺勇太朗や与座海人、菅井信也らローテ候補も少なくない。

 だからこそ、球団は昨3日の契約更改で平良に「来季は中継ぎでやってほしい」と打診したのだろう。防御率2点台後半だった先発陣に比べ、救援防御率は3点台半ば。脆弱なブルペンから、今季防御率1.66で実績もある平良が抜けたら死活問題になりかねない。

 しかし、平良は席上、「先発の方が貢献できる」とサインを保留。こちらはこちらで言い分がある。メジャー志望で、今年の春季キャンプでは日刊ゲンダイの直撃に、「先発として(メジャーに)挑戦して、球団にも譲渡金が入るようにして、自分にも球団にも利益があるような形がいい」と話していた。

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