著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

前田健太のメジャー復帰は絶望的だが…シーズン中の「落ち穂拾い」が奏功するケース

公開日: 更新日:

 メジャーリーグではシーズン中に40人枠(メジャー契約枠)から外されて戦力外になった選手が、他球団にマイナー契約で入団、短期間3Aで好成績をあげて再び、メジャーで別人のような働きを見せるケースがよくある。

 その典型例が今月4日までジャイアンツの中継ぎとしてマウンドに立っていたのに、2週間後にはライバルチーム・ドジャースのユニホームで中継ぎとして見事な働きをしているルー・トリビーノだ。

 トリビーノはアスレチックスやヤンキースで活躍した実績の持ち主。今季は開幕からジャイアンツで投げていたが、4月下旬に5失点したことで評価が急落。今月5日に戦力外になった。ドジャースは、まだ使えるとみて、11日にマイナー契約。早速3Aで試したところ予想以上に球威があるため、セットアッパーのイエーツが負傷者リストに入ったのに伴い、18日に急きょメジャーに呼んで中継ぎで使った。するとクビにしたジャイアンツを見返すようなパワーピッチングを見せ、無失点投球を続けている。

 ドジャースはこれまでもシーズン中に戦力外になった実績のあるリリーフ投手をマイナー契約で拾い、短期間マイナーに置いて試したあとメジャーの貴重な戦力にしてきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾