GRAPHIC
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「パリ・左岸 深夜の客」初沢克利著
1972年2月、著者はシベリア鉄道経由でパリにたどり着く。以後、10年間モンパルナスに住み続け、帰国後もたびたび同地を訪れてきた。その間、数え切れぬほど通ったカフェ・セレクトを舞台にした写真集。 …
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「ノーマン・ロックウェルカバー画集」クリストファー・フィンチ著、富原まさ江訳
日本人でもこの人の作品なら一度は目にしたことがあるはず。20世紀アメリカを代表するイラストレーター、ノーマン・ロックウェルの作品集だ。雑誌「サタデー・イブニング・ポスト」で担当した全表紙画と他雑誌で…
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「ヨーロッパの看板図鑑」上野美千代 写真・文
ヨーロッパの街を旅する楽しみは、世界遺産巡りに始まり、歴史のロマンが漂う歴史地区散策、美術館や博物館での名作との出合い、そしてグルメやショッピングまで、人それぞれだろう。 旅の途中、ナビやマ…
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「神々への美宝」宗像大社企画・監修、山村善太郎写真
玄界灘に浮かぶ世界遺産・沖ノ島には、4世紀後半から9世紀末まで使用された古代祭祀の遺跡が残る。宗像大社の神領である島全体が信仰の対象で、「神宿る島」として立ち入りが厳しく制限されてきたため、遺跡は手…
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「タラクロ・保護猫・地域猫西方由美えんぴつ画集」西方由美著
愛猫を亡くしたのを機に、鉛筆で猫を描き始めた著者の作品集。 著者がまだ中学生だったある日、ベランダの植木鉢で気持ちよさそうに寝ていた猫がいた。それが愛猫タラコとの出会いだった。やがて家に自由…
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「またいつか歩きたい町私の町並み紀行」森まゆみ著
地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、東京の古い町を守る運動を続けてきた著者が、各地の活気に満ちた「古くて新しい」町並みを訪ね歩くビジュアル紀行。 B級グルメで一躍全国にその名を知られた秋…
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「日本でもできる!英国の間取り」山田佳世子著
英国人にとって家は、「建てられた日から『その地にあるもの』となり、そもそも建て替えるという発想がない」そうだ。ゆえにさまざまな時代に建てられた家が、時々の住人によってその時代に合うようにメンテナンス…
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「浅田撮影局まんねん」浅田政志著
木村伊兵衛写真賞に輝き、今秋話題の映画「浅田家!」の原案にもなった写真集などで知られる著者の最新作。 三重県津市で父親から受け継いだ写真スタジオを営む著者夫婦に、2014年、(3代目になるか…
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「A RED HAT」髙橋健太郎著
2017年、現代の治安維持法と呼ばれた「共謀罪」の成立に危機感を抱いた写真家の著者は、今から80年近くも前の1941年、北海道・旭川の美術部の学生たちが絵を描いただけで治安維持法違反に問われ逮捕され…
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「野鳥美を求めて」熊谷勝著
北海道室蘭市に暮らす著者による野鳥の写真集。 5月の早朝、朝露で輝く淡い緑の草原の中でようやく訪れた春の到来をうれしそうに告げるヒバリに始まり、それまで夢中になって松ぼっくりの種を食べていた…
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「ニャン生訓」貝原益軒/養生訓、熊谷あづさ/現代語訳・解説、沖昌之/写真
今から300年以上前の江戸中期、貝原益軒によって書かれた健康指南書「養生訓」には、現代にも通じる心身の健康に役立つメッセージが数多く紹介されている。益軒先生は同書で、健康を維持するには心を穏やかに保…
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「絶景本棚2」本の雑誌編集部編
本棚を見ればその人のことが分かる――などとよく言われるように、愛書家や読書家でなくとも他人様の本棚の中身は気になるところ。本書は、無類の本好きや本に関わる仕事をしている人たちの本棚を拝見するビジュア…
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「ふるさとの手帖」かつお(仁科勝介)著
「日本の市町村はいくつあるのだろう」。写真部に所属していた大学1年生の終わり、著者はふと湧き上がった疑問から、日本の市町村すべてを巡る旅を思いつく。そして2年をかけて準備を整え、21歳の春、相棒となる…
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「世界の工場廃墟図鑑」デイヴィッド・ロス著、岡本千晶訳
観光名所となり、何世紀もの間、人々の目にさらされた遺跡や史跡には、良い意味で歳月によって漂白されたような枯れた味わいがある。一方、廃墟と呼ばれる場所には、かつてそこにいた人々の時間が止まったままのよ…
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「東京老舗の名建築」二階さちえ著
東京には、創業100年どころか、江戸時代から続くような老舗飲食店があまたある。メディアで、たびたびその料理や伝統のバトンリレーの物語などが、取り上げられるが、それらの老舗の建物に注目した書籍はなかな…
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「LIAM WONGTO:KY:OO」リアム・ウォン著
世界的ゲームデザイナーが2015年末、初めて手にした一眼レフカメラで午前0時を過ぎた深夜の東京のさまざまな表情を撮影した写真集。 写真には特定の流儀があって、加工せずに撮影した画のままにして…
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「消滅絶景」ナショナルジオグラフィック編著
世の中は刻々と変化している。歩きなれた通勤路や家の近所でふと覚えのない建物に気がつく時がある。知らない間に、以前の建物が取り壊され、まったく別の建物に生まれ変わっていたからだ。 本書を開いた…
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「世界 夢の映画旅行」映画選定:Filmarks/パイ インターナショナル編著
映画観賞の楽しみのひとつは、舞台となった異国の知らない街や場所、見たこともない風景に触れられることだ。 本書は、映画に登場するそうした風景や、ロケが行われた街など、名画の世界観が凝縮した各地…
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「古写真で見る幕末の城」三浦正幸監修、來本雅之編著
昨年、火災によって首里城が焼失した時に感じた喪失感、一方で木造による名古屋城の再建計画に募る期待感など、IT全盛の時代になっても、城は日本人にとって歴史のロマンを感じさせてくれる特別な存在であるよう…
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「東京レトロ写真帖」秋山武雄著 読売新聞都内版編集室編
著者は東京・浅草橋の老舗洋食屋の店主。1953年、訳あって、先代の父親から3カ月前に入学したばかりの高校を中退して家業を手伝うよう頼まれて以来、店に立ち続けてきた。一方で、開店前に趣味のカメラを手に…