「Hayashi Tetsuji Saudade 50years with melody」林哲司 50th Anniversary Project編著
「Hayashi Tetsuji Saudade 50years with melody」林哲司 50th Anniversary Project編著
1979年にリリースされた松原みきの「真夜中のドア~Stay With Me」が海外で人気を博すなど、世界から注目が集まる日本のポップス界を牽引してきた林哲司の作曲家人生50周年を記念したアニバーサリーブック。
1949年、静岡で生まれた氏は、幼稚園の頃には蓄音機から流れてくる音楽をメロディーラインを探しながらオルガンで弾いていたという。長じて、バンドを組んでいた高校時代には既に200曲以上を作曲したという。
以降、レコードデビューを経て作曲家として歩んできたその人生を、「真夜中のドア」とほぼ同時期につくったという「SEPTEMBER」(竹内まりや)、「悲しい色やね」(上田正樹)、「悲しみがとまらない」(杏里)、「北ウイング」(中森明菜)、初めてシングルチャート1位になった84年の「天国にいちばん近い島」(原田知世)がA面になった逸話などを交えながら回顧。
ほかにも、稲垣潤一や杉山清貴らゆかりのあるアーティストとの対談や寄稿、多い年には年間で150曲以上も作ったという膨大な量の全作品のリスト、そして多くの写真を添えて編集した豪華本。
(KADOKAWA 5720円)