「ランキングマップ世界地理」伊藤智章著
「ランキングマップ世界地理」伊藤智章著
あらゆるランキングを地図化して、世界の今を読み解く地理テキスト。
最高・最低気温の記録と観測地点の分布をはじめ、森林面積とその増減、進行する砂漠化など、まずは自然環境についてのさまざまな数値を地図化。
そのひとつ、世界の湖の大きさランキングで断トツは、琵琶湖の約560倍もあるカスピ海。多くの河川が流れ込むが流れ出す河川がないカスピ海だが、沿岸国では領有権や権益をめぐり湖なのかそれとも陸に囲まれた「海」なのか、論争が続き、結局、条約上は「海」になったそうだ。
ほかにも、「合計特殊出生率」(1人の女性が生涯に産む子供の数の平均)や、栄養不足人口率、東京の1位が続く大都市圏の人口数などのデータで比較する「人口と都市」の章をはじめ、平均労働時間の長い国と短い国や持ち家率などから見る「生活と文化」など、6つのテーマで現在と過去の変化を比較しながら世界の変遷と今を浮き彫りにする。