WOWOW新ドラマの大森立嗣監督「坂井真紀は珍しい女優」
専門家やドラマファンから高い支持を得るWOWOW制作・放送の「連続ドラマW」。12月1日に放送スタートする坂井真紀主演「かなたの子」(全4話)は、映画監督の大森立嗣氏(43)が初めてテレビドラマを手がけた作品だ。
今年6月、映画「さよなら渓谷」で注目を浴びた監督。見た目も中身もワイルドだ。テレビと映画の違いにも戸惑いはなかった。
「助監督時代も含めて一度もテレビドラマの経験がなく、地上波の連ドラは何かと大変だと聞いたりはしても、やったことないからなーんも分からない。ま、映画だって場合によっては喫煙シーンに難色を示されたりするし、暴力シーンにも気を使う。とはいっても、僕の場合はあんまり関係なかったりするんですが、今回のオファーを受ける際、プロデューサーに『タブーみたいなことってあるんですか』と聞いたら、『全くない』と。地上波ではないWOWOWの特性もあるのでしょうが、いつものやり方、いつものスタッフで、好きなように撮らせてもらいました」
角田光代の同名短編小説集が原作。どうすれば犯した罪にさいなまれながらも前を向いて生きていけるのか――。監督いわく、「罪つぐなう、あなた、どうする?」の世界を描く。じっとりとまとわりつくような「闇」に焦点をあてた。坂井のほか、井浦新、宮崎将、満島ひかり、永瀬正敏らが出演する。