デビュー1年で挫折も「頑張れ」 石橋凌が継いだ恩人の遺志

公開日: 更新日:

 ロックバンド「ARB」のボーカルとしてデビューし、映画「杉原千畝 スギハラチウネ」「キッズ・リターン」「クロッシング・ガード」など国内外で俳優として活躍する石橋凌さん(59)。芸能界への入り口に導いてくれたのは、06年に亡くなった地元ラジオ局のディレクター・岸川均さんだ。

■チューリップや海援隊を東京へ後押し

 私がプロのミュージシャンとしてデビューできたのは、KBC(九州朝日放送)ラジオのディレクターだった岸川均さんのおかげですね。

 子供のころからビートルズとかボブ・ディランといった欧米のロックを聞いて育ち、高校1年のとき、音楽研究同好会に入って先輩や同級生と5人でロックバンドを組んだんです。そして、プロへの登竜門といわれた「歌え若者」というラジオ番組や「照和」という福岡のライブハウスに出演し、セミプロみたいに活動していたんです。岸川さんは「歌え若者」のディレクターでした。

 縦ストライプのスーツを着て、パンチがかったパーマをかけ、漫才コンビ「横山やすし・西川きよし」のやすしさんみたいな風貌でした。当時は一切笑わず、チューニングやコーラスとかの音(ピッチ)に厳しい方で。チューリップや海援隊といった九州のたくさんのミュージシャンを、東京へと後押ししてくださった方なんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間