井筒和幸映画監督
１９５２年１２月１３日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。７５年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」（９６年）と「パッチギ！」（０４年）では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。
“不肖の息子”宮迫よ、闇営業に行くより映画で社会勉強しろ
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閑話休題。遠ざかっていた久しぶりのテレビ出演。スターチャンネルが提供する「映画ファンのためのアメリカン・ニューシネマ入門」という公開収録で好き放題にしゃべることができたのでストレス解消になった。取り上げられた作品はニューヨークでなけなしの金で必死に生きる２人の若者を鮮烈に描いた「真夜中のカーボーイ」やカリフォルニアの荒野にダッジチャージャーの爆音がうなりまくる「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」など。我らに生き方を教えてくれたのが１９７０年前後のニューシネマだ。我らは、「昭和残侠伝」の健さんや「男はつらいよ」の寅さんに人生を学んだわけじゃない。
アメリカの活動写真がまさしく先生だった。新入り芸人たちも闇営業に行くより、映画で社会勉強しろよ。
