井上トシユキ
著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

上原多香子「母の日」投稿は“鍵付き”アカウントなのに炎上

公開日: 更新日:

 スマートフォンとSNSの普及は、その時その場での感情を手軽に友人知人と共有できるようにした。共通の体験や出来事での感動や達成感を倍増させた半面、話題や感動の賞味期限が短くなり「ネタ」消費の依存症のような状態が見て取れる。

 特に、悪いニュースや批判記事に対して炎上させることは、悪を懲らしめるのに一役買ったかのような正当性や満足感があるため、爽快感も格別だ。NGT48に所属する加藤美南の誤爆投稿にしても、敵の立場から自分たちを悪者扱いするような「悪のニュース」に対し、愚痴のような感想を仲間に披露して共有することで、憂さを晴らしてスッキリしたかっただけなのかもしれない。

 よくよく考えてみれば、今さらテレビに向かって「内容が気に入らない(=チャンネル変えて)」と言ってみたところで全体の状況が変わるわけでなし、せんないことだ。だが、そう思い至る前に手元のスマートフォンでSNSへアクセスし、投稿してしまっている。または、その後の反応や展開を予想するより先に投稿を終えており、いずれにせよ、もはや取り返しがつかない。加藤もあわてて投稿を削除したものの、目ざとく見つけたNGTファンによってすでに拡散(転載)されて、後の祭りだった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間