てれびのスキマ 戸部田誠
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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

YouTuber活動は「キングコング梶原」の壮大な野望の種まき

公開日: 更新日:

 15年ごろには真剣に引退を考えた。独自の路線で活動の幅を広げている相方の西野亮廣の足を引っ張っていると感じたからだ。だが、ちょうどその頃、関西ローカル「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)のレギュラーに抜擢された。そこで上沼恵美子に「あなたはスターにならないといけない」と言われ奮起した(テレビ朝日「しくじり先生」19年9月10日)。

 自分のパフォーマンスを100%発揮できる「自分の居場所」を模索していた梶原は、あるイベントに参加。その際、人気YouTuberの「フィッシャーズ」と「水溜りボンド」が登壇すると、芸人に対するものとは比べものにならない歓声が上がった。時代が動いているのを感じ、自分の居場所はここだと直感した。

 その第一歩として、ノーギャラで人気YouTuberの「ラファエル」や「ヒカル」とコラボ動画に出演した。「ある程度知名度のある芸能人がYouTuberと絡んでいる動画がない」と気づいたからだ。それは、自分がYouTuberとして動きだすための「種まき」だった。

 順調に登録者数を増やしていても、停滞する時は必ずやってくる。それを打破するような動画も、前もって準備していた。そうやって綿密に準備をし、本気で取り組んだことで目標を達成したのだ。

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