テレ東が仕掛ける 倫也×勇斗“胸キュン狙い”ドラマの皮算用

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 4月1日から新年度。月曜を週のスタートにしているテレビでは、ひと足早く3月29日から“新編成”となり、月~金曜の帯放送の生番組は、新番組が始まったり、新レギュラーや新コーナーで模様替えをする。

「今期の改編で最注目なのは、夜11時から10時に時間を繰り上げたテレビ東京の『WBS』です。テレビ朝日『報道ステーション』にぶつける思い切った編成がどう出るか。そして朝8時の情報番組です。TBSの『ラヴィット!』と、フジテレビ『めざまし8』。日本テレビ『スッキリ』とテレ朝『羽鳥慎一モーニングショー』の固定視聴者を切り崩せるのか。放送翌日には視聴率がネットニュースで話題になるでしょう」(テレビ誌ライター)

 とはいえテレビネタで話題になりやすいのは、やはり連続ドラマ。

 GP(ゴールデン・プライム)帯では、4月5日の竹野内豊(50)主演のリーガルもの「イチケイのカラス」(フジ系月曜夜9時)を皮切りに、4月第2週から第3週にかけて続々と始まる。

「GP帯、深夜ともに恋愛ドラマが多いのが今期の傾向のひとつ。〈〇〇キュン〉はネット上で話題になりやすいですからね。恋愛ドラマでなくても“キュン狙い”のキャスティングが目立つように感じます」

 そう語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「キュンのポイントは人それぞれなのですが……」と前置きしつつ、「放送曜日・時間帯も含めてキュンドラマのナンバーワン候補」として、4月5日スタートの中村倫也(34)主演「珈琲いかがでしょう」(テレ東系月曜夜11時06分)を挙げる。

「珈琲いかが」は、中村が2019年に出演した連ドラ「凪のお暇」(TBS系)と同じ原作者・コナリミサト氏による同名コミックのドラマ化。連載当時から主人公である移動コーヒー店のマスター・青山のビジュアルが〈中村倫也にしか見えない〉といわれ、中村主演での実写化への要望が多かった作品だ。

怪しい存在の磯村勇斗も登場

 脚本・監督は、06年公開の映画「かもめ食堂」や同07年の「めがね」などで知られる荻上直子氏。

「さらに怪しい存在として磯村勇斗さんをキャスティング。月曜夜11時台というこれまで連ドラのなかったところに、新たな視聴者を呼び込もうという意欲を感じます」とは、前出の亀井氏。

 番組の情報解禁以降、ネット上では、〈本当に中村さんで実写化してくれてありがとう〉〈倫也と勇斗のフェロモン合戦が楽しみ〉など盛り上がっているようだ。

「WBS」が夜10時台に繰り上がったことでできた新設ドラマ枠が話題となれば、新たな視聴者もスポンサーもついてくるか。もっとも、キュン感度のないオジサン世代は対象外だろう。 

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