ウイルスとAIと共存し、今後も時代とともに生きていきたい
ロッカーのPANTAさん(71)をインタビューし、個人的な思いをフェイスブックにアップした。「彼のライブで損をしたことがない。40年前にもファンクラブがいたし、動員力のある<安全パイ>だった。売れないバンドの客が増える、増えないといったスリルがなかった。なのでPANTAさんには思い入れがない」「歌詞は挑発的で政治的。でも激動の時代に彼は新左翼には近づかず、ノンポリ的な立ち位置にいた。基本スタンスは<人間愛>。だから社会の不正が許せない。だから歌う。だから表現する」。こんな自分勝手で失礼な物言いにPANTAさんは「これからも人間愛にのっとり、精進いたします」と紳士的にサラリと受け流してくれる。とにかく! 今のPANTAさんの旺盛な発信力はいい。聴かなきゃ損するよ! PANTAさんの最終回。アレコレ胸中を語ってもらった。
「頭脳警察を結成したのが1969年。この年を<変革の年>と思っていました。1月に東大安田講堂が陥落。8月には愛と平和と音楽の祭典であるウッドストックが行われ、12月にはオルタモントの悲劇(野外コンサートで死者4人)が起こった。でも本当の意味で<変革の年>は1967年だと思います。大規模野外コンサートのモントレー・ポップ・フェスティバルが行われ、米国ではフラワー・オブ・ラブというムーブメントが起こった。世界の反体制運動が下火になろうとしていた1969年は、むしろ<収束の年>としか思えない。そんな年に活動開始した頭脳警察だからこそ、思いっ切り過激に見えたのでしょうね」