森暢平
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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

「小室圭さんの借金」東国原英夫氏のワイドショー発言はあまりに粗雑すぎる

公開日: 更新日:

<報道が事実と異なることに思うところはありましたが、解決金をお渡しして和解することができればそれがよいのではと考えました。そこで、この考えについて再び複数の弁護士に意見を求めたところ、たとえ解決金としてお金を渡したとしても、そのお金は借金の返済だったと誤解されてしまうだろう、世間からはやはり借金だったのだと見られてしまうだろうがそれでもかまわないか、といったアドバイスを受けました。報道のされ方を見ていると、確かにお金をお渡しすれば借金だったことにされてしまう可能性は高いように思えました>

 小室さんは、借金を踏み倒そうとしていたとは思われたくなかったと言っている。今年3月まで解決金という方法を提示しなかったのは、<きちんと話し合いをすることなく、解決金を材料に話し合いを終わらせるのは本当の意味での解決にはなりませんし、本当の意味での解決にならなければ、解決金をお渡ししても借金だったことにされる可能性は否定できないままで本末転倒になると考えたため>である。

 その後、2019年5月から交渉が開始された。約400万円の金銭受け渡しの一つひとつについて、借金なのか、贈与なのか、認識の相違を埋めていこうという方針で交渉が開始された(誤解があるが、小室さん側は、すべてが借金でないとは主張していない)。

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