城下尊之
著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

NHK紅白歌合戦の最低視聴率は音楽・テレビ・マスコミの3業界に衝撃を与えた

公開日: 更新日:

 昨年末のこのコラムで「NHK紅白は、いよいよそれ自体を考え直す時機に来た」と書いたが、まさにその大みそか紅白の世帯視聴率が34.3%(第2部)と史上最悪となった。

 これまでにも紅白の「終わりの始まり」という言葉を耳にしたことはあったが、それをひしひしと感じることとなった。

 では紅白の低視聴率の陰で、裏番組の数字が上がったのかといえば、そうではない。例年、対抗馬として扱われた日本テレビ系「笑ってはいけない」シリーズが放送されなかったこともあり、目立った番組はなかったと言ってもいいだろう。改めて“テレビ離れ”の加速を印象付けた。

 これまでの当たり前、習慣の崩壊は多方面にも及ぶ。まずは、音楽業界。CDの売り上げが低迷して久しいが、レコード会社が行う演歌歌手のリストラはもう20年にもなる。ところが、今や演歌に限らずCD自体が売れない。若い世代はネットで音楽を入手するのが当たり前で、CDはアイドルやアニメグッズの“おまけ”に付けて売っているという状況だ。レコード会社のプロデューサーに聞けば、「360度ビジネスで、グッズ販売などあらゆる権利関係で商売しなくてはならない。新しい事業を考えろと上からせっつかれる」そうだ。もちろん多くの人に受ける、良い楽曲を作るのは当然であって、その上での話だ。レコード会社が音楽だけやっていればいい時代は終わった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?