ラサール石井
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ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

東大は河瀬直美、早稲田は是枝裕和…対照的だった映画監督の大学入学式でのスピーチ

公開日: 更新日:

 春になり、各大学では入学式で著名人が祝辞を述べる習わしがあるらしいが、東京大学では河瀬直美監督、早稲田では是枝裕和監督という、どちらかといえば対照的な映画監督がスピーチした。どちらも全文をネット上で読むことができる。

 河瀬監督のスピーチは「今の戦争はロシアの正義とウクライナの正義との戦い」といった部分が物議を醸し、「ロシアを『悪』にして安心してはいないか」という意見に批判が殺到した。まあ、本人の言いたかったことは、物事を一面的に見るな、ということなのだろうが、「国際法を無視した侵略、一般市民の殺害は『悪』」と政治学者からは一刀両断であった。

 読んでみれば、この部分はほんの一部で、前後ともあまり脈絡がなく、別に言わなくてもという印象だった。要旨は自分の若い頃の映画との出会い。そこから、世界の真理が見えた。皆さんもこういう窓のようなものを早く見つけてください。といった内容だ。

 ただ。高尚なことを言おうとするためか、ユーモアもなく、抽象的で脈絡もなく、何やら成功者の体験談のようであった。2回精読したが、何が言いたいのか理解するのに骨が折れた。これをただ耳から聞かされた学生は何のことやらわからなかったのではないか。

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