ラサール石井
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ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

東大は河瀬直美、早稲田は是枝裕和…対照的だった映画監督の大学入学式でのスピーチ

公開日: 更新日:

 早稲田の是枝監督は対照的だ。

 自然なユーモアにあふれている。自分の早稲田時代、ほとんど学校には来なかった。サークルもつまらなかった、と体験談を話し、それらがみな面白い。ひたすら映画館に通い、池袋文芸坐に通い出したら高田馬場にすら来なくなった。

 そして高校時代の遠藤先生の話。この授業がつまらなかった。面と向かって「つまらない」と言ったこともある。「なぜつまらないのですか」と先生に聞いたら、「自分の意見を押し付けたくない」と言われた。当時はそれが逃げだと思った。が、映画を作り始め、作品は無限な解釈に開かれていることがわかり、先生に謝りの手紙を書いた。そのうえ今度は大学がつまらなかったから映画館が自分の大学だった。何が自分にプラスになるかわからない。

「今の皆さんの価値基準に照らして役に立つか立たないかで時間を捉えるのはやめたほうがいい。そんなことで物の価値は決まらない。むしろテレビやネットがいいぞ、見ろ、買えと言い募るものに目もくれずに自分だけのお気に入りの城を作ったほうがいい」

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