桧山珠美
著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「DayDay.」まるで朝から井戸端会議…これでは武田真一を起用した意味がない

公開日: 更新日:

 今週から始まった日本テレビ系の朝の情報番組「DayDay.」。元NHKアナウンサーの武田真一(55)、南海キャンディーズの山里亮太(45)、日テレ黒田みゆ(24)の3人が総合司会を務め、ほかに曜日レギュラーが数人。「スッキリ」の後番組だが、放送は9時から。その分、前の「ZIP!」が1時間延長されることに。新婚の水卜麻美は早く家に帰りたいだろうになどと余計なことをつい考えてしまった。

 まずはお試しで1週間は続けて見ようと意気込んではみたが、つらいものがあった。その正体は何か。答えは番組ポスターの「情報&エンタメ&おしゃべり!」にあった。情報&エンタメはともかく「おしゃべり」って? 何よりニュースの文字がどこにもない。

 情報にニュースも含まれるのだろうけど、積極的にはやりたくないという意思表示に思える。やたらと井戸端会議を強調し、ゆるさが番組の持ち味とばかりにアピールしていたが、そもそも視聴者はゆるさを求めているのだろうか。

 初日は「不用品をお金に換える」として武田の私物がいくらになるかというようなことをやっていた。ほかに「デニーズとガスト、ファミレスライバルが認めた一品」としてファミレスメニューを紹介。そんなことより伝えなければいけない情報は山ほどあるはず。

 ニュースもないわけではないが、日テレNEWSサイトを基に番組独自の基準でまとめた視聴ランキング10を発表するもので、アリバイ程度。NHKのエース級を引き抜いておきながら「おしゃべり」させるだけって。武田本人は喜々としてやっているけど。

 コメンテーターもシソンヌ長谷川にアンジャッシュ児嶋一哉、サバンナ高橋、3時のヒロイン福田麻貴、パンサー向井慧……、火曜のヒロミにアンミカって、なんの新鮮味もない。そんな井戸端会議を誰が見たいのか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  1. 6
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  2. 7
    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

  3. 8
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9
    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10
    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる

    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる