城下尊之
著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

斉藤由貴にまた不倫報道も騒ぎにならないのは…世間に「そういう人」と認識されたから

公開日: 更新日:

“ちょいワル”をアピールする坂上忍の危機管理

 斉藤がこれを意図したものかはさておき、危機管理で僕が「うまいなあ」と常々思っているのが、俳優の坂上忍(56)だ。

 先月、再婚を発表したが、お相手は14歳年下の一般女性で、交際期間も十数年と長く、坂上が忙しい時には一緒に暮らす動物たちの世話もしてきた。夫婦ともども“いい人”だ。

 坂上は近年、俳優業よりもワイドショーの司会やバラエティー番組などの仕事が多い。ワイドショーで何度かご一緒させていただいたが、芸能人のスキャンダルを扱う時には「俺だって、そんなこといくらでもあるよ」と口にすることがあった。自分はいい人キャラではなく、物事を本音で語っているんだ、ということをアピールしていた。

 動物好きで“いい人”になってしまうと、むしろ不倫騒動などの不祥事が取り沙汰された時、ダメージが大きいことをよく知っているのだ。ちょいワルな感じを出しながら、本当に危険なことは言わない。で、いい人とワルの両面をうまく見せていた。

 そう言えば、“腹黒キャラ”だった三遊亭円楽さんも不倫の影響はなかったし、少し前の石井竜也だって「そりゃ、浮気しそうだもの」で終わり。

 以前、坂上に「情報番組でコメントをしているのだから、何かあったらもはや“公人”として責められますよ」と指摘してみたら、「わかってますからスキャンダルが出ないようにしています」と落ち着いて返された。こんな常識力が彼の人気を支えており、斉藤とは根本的に自制心が違うようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?