羽生結弦のXには「妻」も「愛」という言葉もなし 離婚をメディアのせいにするのはおかしいよ
この文章の中に「妻」も「愛」という言葉もない。使用人を切り捨てるような非情さを感じるのは、私の僻目(ひがめ)だろうか。
傍若無人なメディアの取材が離婚の原因だというのである。
しかし、もとはといえば羽生が会見も開かず「結婚しました」とだけしか発表しなかったことが発端だった。フィギュア界のプリンスが選んだプリンセスは誰か。週刊誌の連中の劣情を刺激したが、これは間違いなく公共的関心事でもある。
それに、四六時中張り込み、つけ回すなどの度を過ぎた取材には、ストーカー法違反で訴えることもできる。
お相手はバイオリニスト末延麻裕子だと判明するのに大した時間はかからなかった。しかし、両家の親族たちは一様に「わからない」「聞いていない」と繰り返すばかりだった。
日本中が喜びに沸くはずの慶事なのに、徹底的な秘密主義で通した理由は何だったのか。羽生の母親は以前から、マスコミに出ることを嫌っていたというが、それにしても異常というしかない。