平野紫耀らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニーズの逆転あるか
TOBE東京ドーム公演でも立証したNumber_iの破壊力
3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ～TOBE 1st Super Live～」が大成功のうちに幕を閉じた。4日間で22万人を動員し、千秋楽はPrime Videoで全世界に向け生配信もされた。
現在TOBEには、旧ジャニーズ事務所を退所した元King & Prince（以下、キンプリ）の平野紫耀（27）、神宮寺勇太（26）、岸優太（28）からなるユニット・Number_i、元V6・三宅健（44）、元Kis-My-Ft2・北山宏光（38）、元ジャニーズJr.（現ジュニア）のIMP.および大東立樹（19）が合流している。
そんな彼らが一堂に会した同公演で、TOBEとして初めて迎えた研修生から5人組のwink firstもお披露目された。
SNSでの拡散効果で各地で熱狂の渦
それぞれの楽曲をパフォーマンスしていく冒頭8曲は観客の撮影がOKだったことで、会場の熱気そのままにSNSには多くの投稿がなされ、瞬く間に拡散され、参加していないファンも熱狂の渦に巻き込んだ。
中でも圧倒的人気を誇るのはNumber_iだ。昨年5月のキンプリからの脱退、旧事務所からの退所を経て、3人がファンの前に立つのはこれが初めてだったこともあり、注目度は絶大。
世界を志す3人による本格ダンスパフォーマンスと高速ラップは、TOBEファンおよび旧ジャニーズファンだけでなく、一般層にもその凄さが浸透し始めている。
一挙手一投足が注目される平野、神宮寺、岸
平野のInstagramフォロワーは420万人、神宮寺は200万人、岸のXフォロワーは80万人を超えており、一挙手一投足が注目されている。
特に平野は今年に入り、「サントリージン翠」、「デジタルハリウッド大学」のCM出演が新たに始まり、また旧事務所時代に出演していた池田模範堂「ムヒ」シリーズ、「ボシュロム アクアロックス」シリーズのCMキャラクターにも返り咲いた。
ユニットとしても、2日に放送された「Venue101 拡大版」（NHK総合）でテレビ音楽番組初出演を果たし、30日放送の「with MUSIC 春の2時間SP」（日本テレビ系）、4月10日放送の「週刊ナイナイミュージック」（フジテレビ系）にも立て続けに出演が決まっている。
TOBEの一員として勢いづくIMP.
IMP.も昨年末に日テレ系年末音楽特番で地上波初パフォーマンスしただけでなく、19日に「突然ですが占ってもいいですか？2時間SP」（フジ系）でバラエティ番組に初出演。
さらに4月より初の冠ラジオ番組「IMP.のIMPickup」（TOKYO FM）がレギュラー放送されることも決定し、TOBEの一員として勢いに乗っている。
STARTOドーム公演の総合演出は松本潤
一方で、旧ジャニーズから再出発を切るSTARTO ENTERTAINMENT（以下、STARTO）も、3月のTOBE東京ドーム公演の影響があってか、所属アーティストが一堂に会するコンサート「WE ARE! Let's get the party STARTO!!」を4月に東京ドーム、5月に京セラドーム大阪で開催することが、今月2日に発表された。
所属アーティストたちは現状、旧ジャニーズ事務所から補償業務に専念するため、社名を改めたSMILE-UP.所属だが、4月より全面稼働予定のSTARTOと専属マネジメント契約もしくはエージェント契約を結ぶ予定になっている。
NEWS、SUPER EIGHT（旧関ジャニ∞）、キンプリ、Snow Manらデビュー済み12組の出演が発表されており、嵐の松本潤（40）が総合演出を務めるとあって、コンサートそのものは豪華な内容になるはずだ。
ファンがやきもきする Snow ManらSTARTOとの契約内容
ただ、ドーム公演開催決定時から、出演アーティストとSTARTOとの契約がはっきりと明かされていない。
またチケット申込みもSMILE-UP.の各アーティストファンクラブが窓口となっていたが、個人情報などをSTARTOがどのように引き継ぎ、取り扱うかの説明がないことにファンは戸惑っている。
堂本光一の苦言裏によほどの出来事が…
今回のコンサートに出演はしないが、事務所のグループで長男格となっているKinKi Kidsの堂本光一（45）は、4日放送のラジオ番組「KinKi Kidsのどんなもんヤ！」（文化放送）で事務所との契約について、「一歩進んだと思ったら二歩下がって」を繰り返していると明かした。
後輩のためにも「適当にはできない」と納得いく形を模索しているようだが、彼が自身のラジオ番組で苦言を呈するというのはよほどの出来事だろう。
NHK、フジ系をはじめ多くの旧ジャニーズ冠番組が終了し、タレントのCM契約も難航している中、ドーム公演を契機に健全な事務所運営の形を見せることが出来るのか、STARTOの船出を見守りたい。
（こじらぶ／ライター）
