警察官80人の厳戒態勢の中で羽生善治と畠田理恵が挙式

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ー1996年3月ー

 将棋界の7冠を制覇して注目の人だった棋士の羽生善治(当時25)と歌手・女優の畠田理恵(同25)、2人が挙式を挙げたのは3月28日だが、そのめでたい式場には異例の80人の警察官が配置された。挙式直前に畠田理恵を襲った事件があったのが理由だ。

 2人は94年9月に雑誌の対談の仕事で出会って意気投合。95年7月に婚約が発表され、8カ月後のゴールインだった。この日の早朝、いつもは静かな東京・千駄ケ谷の鳩森神社は喧騒に包まれていた。将棋会館の真向かいにあるこの神社で8時から羽生善治と畠田理恵の神前結婚式が行われていた。

 天才棋士といわれた新郎とトップアイドルの結婚である。撮影場所に指定された本殿回廊前には報道各社のカメラマンが集まり、早くも場所取りに殺気立つ。その傍らで目立ったのは警察官の制服姿。所轄の警視庁原宿署の警察官を中心にした総勢80人の警備態勢であった。

 9時前、8時からの約50分間の神官の前での結婚式を終え、新郎新婦が回廊に姿を現す。あでやかな和服の畠田。紋付き袴(はかま)の羽生。トレードマークは寝ぐせがついた髪形だったが、この日の彼はムースで髪をおしゃれに整えたヘアスタイル。報道陣から「おおっ」という歓声が上がる。

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