<11>首都直下地震 帰宅困難650万人はどう行動すべきか

公開日: 更新日:

 とはいえ、革靴のまま歩ける範囲には限界がある。大人の場合、その限界は「20キロ」まで。直線距離なら5時間の距離だが、がれきや遮蔽物を乗り越えての20キロは7~8時間が予想される。では、半径20キロ圏内はどこまでか? 東京駅を基点にした場合、川崎駅、武蔵浦和駅、新松戸駅、西船橋駅までが入る。逆にダメなのは、立川駅や横浜駅、柏駅などより遠い人たちだ。

 帰宅の途中は、「災害時帰宅支援ステーション」を利用したい。トイレや水道水を無料で利用できる。ほぼ全てのコンビニのほか、ファストフード店もCoCo壱番屋、タリーズコーヒー、ミスタードーナツなどは使える。ただし、マクドナルドはペケだ。

「おそらくコンビニも電気は止まり、全体の31%が断水していますからトイレも水が出ないでしょう。山盛りの大便が気にならないというタフな人はトイレを使えます」(前出の防災関係者)

■大江戸線の運転再開が最も早い

 歩ける距離ではない人も、都営「大江戸線」で行けるところまで行って、そこから歩くという手もある。大江戸線は、東日本大震災の際も午後8時40分にどこよりも早く全線運転再開し、記憶に新しいところでは、今年1月の大雪の際も「遅延ゼロ」の平常運転だった。大地震が起きたら、取りあえず大江戸線の駅に向かうという手もある。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今