2024年度入試 パッとしない「日東駒専」の一方で…文系都会派「成成明学国武独」注目の理由
成城大学は、学生のうち男性が6割弱を占める成蹊大学と対照的に、女性が6割を占める。有名芸能人のOBやOGも目立つ。文芸学部がよく知られており定員が一番多い。ユニークな社会イノべーション学部も、志願者数は上昇中。特に法学部が大きく志願者を伸ばしている。女性裁判官や弁護士など法曹女子が話題になっているうえ、公務員人気もジェンダーレスを背景に、特に女子の志願者も増えている、と推測できる。キャンパスは高級住宅地のイメージのある小田急線成城学園にあり、その立地も人気の一要因だろう。
明治学院大学は、公認心理師の先達ともいえる心理学部やグローバリズムを見据えた国際学部などで、以前から学部の多様さで注目されてきたが、24年入試では新たに情報数理学部がスタートした。文理融合型だが、同大学で初の理系学部で話題を読んだ。明治大学総合数理の人気急上昇でみられるように、データサイエンスやAI時代を見据えた内容で注目されている。24年入試では、他学部に比べ志願倍率が低いが、受験生の間で理解が深まれば、上昇気流に乗りそうだ。
獨協大学は昔から外国語学部で名が知られており、特に大学名にあるようにドイツ語教育では定評があった。ただ最近は、埼玉県の草加市キャンパスで、受験生にとって、やや「立地に難あり」といわれてきた。しかし、その伝統と実力で最近は見直されつつある。伝統の法学部・経済学部に加えて、長い外国語教育の実績を生かした国際教養学部も注目されつつある。