故・細田博之氏の収支報告書を死後に訂正…秘書が「好き勝手できる」はやはり本当なのか

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 社会的弱者を助けるために秘密裏に行動し、汚いカネにまみれた権力者を叩き潰す――。2020年に放送されたテレビ朝日系の大ヒットドラマ「七人の秘書」はこんな筋書きで人気を集めたが、自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡る衆院政治倫理審査会(政倫審)を見る限り、「自民党国会議員の秘書」はそうではないらしい。

 総額約5.8億円の裏金化が報じられた最大派閥「安倍派」(清和政策研究会)の事務総長だった西村康稔・前経済産業相(61)をはじめ、同派で「5人衆」などと呼ばれた幹部らが揃って、違法、脱法と指摘される行為に手を染めていた人物として「秘書」「会計責任者」を挙げていたからだ。

 西村氏らの発言通りであれば、今回の事件に関わった「自民党国会議員の秘書」は社会的弱者のために権力者を叩くどころか、権力者のために秘密裏に違法、脱法行為を繰り返していたことになってしまう。

 西村氏は政倫審で、今回の政治資金収支報告書の不記載に関わったとされる秘書について、いったんは退職したものの、今も「手伝っている」とする趣旨の発言をしていたから驚きだ。

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