溝口敦
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溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

止まらないオワコン化 復讐の物語の中でしか残らない暴力団

公開日: 更新日:
現実の戦争が報復物語になることはやはり異常だが…(最近のロシアの攻撃で破壊された住居アパートを訪れたゼレンスキー大統領=ウクライナ・ザポリージャ) (C)ロイター/ウクライナ大統領府提供

 前回はアメリカのマフィアと同様、日本の暴力団もオワコンになりつつあると書いた。

 では、暴力団がオワコンになるとして、一般市民が不便や不安に感じることはあるのだろうか。おそらく「ない」と答えるしかない。暴力団が絶滅したとして、世の中は今まで通り動いていく。

 わずか…

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