保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

連合国側を批判する論文を書いた27歳の「殿様」の反骨精神

公開日: 更新日:
近衛文麿(C)共同通信社

 近衛文麿の思想のどのような部分が陸軍の政治将校に利用されたのであろうか。その点を見ていく必要がある。近衛はいわば当時の知識人の典型でもあった。

 近衛は明治24(1891)年10月の生まれだが、生後まもなく生母を失った。公爵篤麿の長男として学習院初等科、中等科に進んでいる…

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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