「右肘靱帯損傷」で今季絶望 巨人・菅野を壊した“真犯人”

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 事態は予想よりはるかに悪かった。先発した2日のヤクルト戦で体の不調を訴え、わずか2回38球で降板した巨人のエース菅野智之(24)。都内の病院で精密検査を受けた結果、「右肘靭帯の部分損傷」と診断されたのだ。出場登録を抹消された菅野は、「ある程度は覚悟していた。いい状態ではないということは、投げていて分かっていたので」と硬い表情。気を取り直すように、「でも、自分は可能性を信じている。いつになるか分からないけど、自分の最短で上に上がりたい。それしか考えていない」と続けたが、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズでの登板は絶望的になった。

 前日の球団広報発表では「腰の違和感」が降板理由とされていた。それが、商売道具の右肘に故障が判明。本人はもちろん、原監督も大ショックだろうが、実は前兆があった。

「前回登板のときから、おかしいな、とは思っていた。特に真っすぐが本来のものではなく、まったく走っていなかった」と、セ球団某スコアラーがこう続ける。
「それまでピュッと切ってたはずの腰の回転も、この試合では鈍かった。腕も振れていない。危ないぞ、というサインが体から出ていた」

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