釜本氏 「ホンジュラス戦は無意味なブラジルＷ杯の同窓会だ」

無得点だった香川　（Ｃ）六川則夫／ラ・ストラーダ

「これは……。ブラジルＷ杯の同窓会？」

　ホンジュラス戦の日本代表の先発メンバーを見たら、ブラジルＷ杯代表組が１０人だった。そこで「同窓会？」と思ってしまったのだ。

　よく考えて欲しい。日本代表は、ブラジルＷ杯で１勝も挙げられなかった。Ｗ杯本大会の反省よろしく、Ｗ杯メンバーたちが「こんな戦い方も出来ます」とサポーターに見せることに一体、何の意味があるというのだろうか。もちろんアギーレ監督の「とにかく勝ちたい」という気持ちも分からないでもないが、サポーターを冒涜しているのでは、とさえ思った。

　アギーレ日本で初招集の遠藤、長谷部が、Ｗ杯組とコンビネーションを合わせるのは、そんなに難しい作業ではない。

　ましてホンジュラスは「確実に勝てる相手」だった。Ｗ杯主軸組である本田、岡崎、内田、遠藤、長谷部が「先発の中でただひとりの非Ｗ杯組」だったＦＷ武藤の良さをどこまで引き出してくれるのだろうか？　この部分を興味深く見守った。

■あのメンバーでロシアＷ杯を目指すのか？