「一切口出さない」が…楽天星野前監督が視察で不満タラタラ
「相変わらずだな」
口からは思わず苦言がこぼれた。
17日の阪神との練習試合を視察した楽天の星野前監督(68=現シニアアドバイザー)。その前に足を運んだブルペンでの投球練習を見た感想を聞かれ、「投手を見ていると相変わらずだなと思うね。もう少し成長して欲しいな。楽天よりタイガースの方が(優勝の)チャンスはあるな」とチクリとやったのだ。
積極果敢な機動力野球を打ち出す大久保新監督(48)の方針に、「監督なんだから自由に自分の野球をやればいい」と理解を示しつつ、試合で2度の盗塁失敗を目の当たりにすると、「みんな走ってみんなアウトになっちゃう」とここでもチクリ。五回終了と同時に早々に球場を引き揚げた。
星野前監督は、キャンプ前に都内で開かれた大久保監督の就任を祝うパーティーに出席した際、「私は一切(現場に)口出しはいたしません」と挨拶。新監督の支援者から大きな拍手を浴びていた。それが、のっけから「タイガースの方がチャンスはある」ときては、話が違うじゃないか、である。本人にそのつもりはなくとも、報道陣の求めに応じて口を開けば、それが首脳陣や選手のプレッシャーになる。
パーティーでは「デーブがやりやすいように、昨年はわざと最下位になったんです」とも言っていた星野前監督。そう、チームに不満があるならそれは、弱体化させた自分の責任でもある。