卓球女子団体が好発進 五輪初戦の伊藤美誠にも緊張なし

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 格下相手に余裕の白星発進となった。

 12日(日本時間13日)、リオ五輪卓球女子団体の1回戦で日本はポーランドに3―0のストレート勝ち。準々決勝に進出した。

 第1試合の石川佳純(23)は主導権を渡すことなく相手を圧倒。第2試合は、15歳の伊藤美誠が初出場ながら物おじしないプレーで相手をねじ伏せた。伊藤は第3試合で福原愛(27)と組み、個人戦の激闘で疲労が残る先輩をフォローする余裕も。試合後、「(リオに入って)2週間、練習をいろいろ考えてできていた。初戦でいい試合ができた」と冷静な一方、初の大舞台については「迫力があった。五輪の舞台は好きだなと思いました。全然緊張しなかった」と無邪気に語った。

 今回の団体戦でキーとなるのは、間違いなくこの15歳だ。伊藤は今年4月の五輪アジア大陸予選で、今回シングルス金メダルの丁寧(中国)を破った実績がある。次戦でオーストリア(世界ランク10位)と戦う日本。順調に勝ち上がれば決勝で中国(世界ランク1位)と対戦することになる。常に日本の前に立ちはだかってきた卓球王国。大躍進を果たした前回大会のロンドン五輪でも歯が立たず、銀メダルに終わった。今回は「銀以上」が期待されているが、伊藤の強靱な精神力とスピードにかかっている。

 ちなみに伊藤は、卓球個人種目で男女通じて日本勢初の銅メダルを獲得した水谷隼(27)と同じ静岡県磐田市出身。しかも、水谷の父親が団長を務める「豊田町卓球スポーツ少年団」で5歳から汗を流した。実家も近所で、家族ぐるみの付き合いをしてきたという。水谷に続くメダリストになるか。

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