連日のお立ち台 阪神岡崎は虎指揮官好みの“遅咲き苦労人”

公開日: 更新日:

 その瞬間、甲子園が歓喜のるつぼと化した。

 4日、日本ハムを下した阪神。試合を決めたのは延長十一回1死満塁の場面で、サヨナラ左前打を放った岡崎太一(33)だ。

 岡崎は前日3日もプロ1号となる逆転アーチで勝利に貢献。金本監督は「今日の活躍が生涯最高で最後にならないように、また頑張ってほしい」と話していたが、その翌日に再びバットが火を噴いた。

 智弁学園から社会人の松下電器を経て、2004年自由枠で入団。同期には同じ自由枠の能見がいる。二塁送球が1.86秒の強肩で、リード面も巧み。惜しむらくは、打撃に迫力がなさすぎたことだ。

 在阪の球界関係者が言う。

「二軍でもサッパリ打てず、初めて一軍に昇格したのは入団5年目の09年。それでもネックの打撃が足を引っ張り、昨季までは一軍通算79試合。かつては矢野(現コーチ)や野口、メジャー帰りの城島に藤井や鶴岡、最近でも原口や梅野らにポジションを奪われ続けてきたが、それでも岡崎は腐らず、黙々と練習に励んでいた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今