大谷に朗報 マイナーの二刀流が完全復活した新手術の中身

公開日: 更新日:

 右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト(DL)入りしているエンゼルス・大谷翔平(23)に朗報である。

 ここ数年、大リーグでは損傷や断裂した肘の靱帯を修復する方法として、従来のトミー・ジョン(TJ)に代わる新たな手術法が脚光を浴びているからだ。

 大谷は7日(日本時間8日)に自身の体内から摂取した血小板を使用して壊れた組織の修復や再生を図る「PRP注射」を受けた。今後はボールとバットを握らず、3週間以内に再検査を行い、最終的な治療方針を決める。最悪の場合、肘にメスを入れ、復帰までに1年以上を要することになる。本人、チームにとっても痛手だが、新手術を受ければ復帰までの期間を6~7カ月に短縮できるという。

 この手術はアラバマ州バーミングハムのスポーツドクターであるジェフリー・デュガス医師らが開発。2016年8月に初めて受けた投手にちなんで「セス・メイネス手術」といわれる。手術法は傷んだ内側側副靱帯を縫合し、人工テープ(ウルトラ・コラーゲン・コーテッド・テープ)と、人工ビス(ピーク・コルクスクリューアンカー)で補強。損傷した靱帯を除去して、新たに他の箇所から移植するTJ手術とは異なり、靱帯を修復するものだ。16年3月に行われた米国整形外科アカデミーで初めて治療実績が報告され、この手術を受けたアマチュア選手は復帰後、2シーズン続けて高いパフォーマンスを発揮したという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間