友成那智
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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャー新球団招致レースは本命不在“ダンゴ状態”の様相

公開日: 更新日:

 2005年以降、フランチャイズの移転はなかったが、ここにきてにわかに動きが見られるようになった。今年6月、タンパベイ・レイズは、成績が良くても客の入りが極端に悪いことを理由に、来季からホームゲームの半分をカナダのモントリオールで開催すると発表。シーズン前半は主に温暖なタンパベイ(フロリダ州)で試合を開催し、夏場は冷涼なモントリオールでのゲームを多くする計画だ。

 その一方、MLBは数年のうちに球団数を2つ増やす方針を固め、候補地の選定を進めている。有力候補はメキシコシティー、米ネバダ州ラスベガス、オレゴン州ポートランド、テキサス州のサンアントニオとオースティンであるが、この5都市には、それぞれハッキリしたプラス面とマイナス面があるため、抜きんでた都市がなく本命不在のレースになっている。

○メキシコシティー

 米国外の市場開拓に熱心なマンフレッド・コミッショナーが推進役。人口900万人の大都市で市場規模も大きい。

 標高2250メートルの高地にあるため打球が信じられないほど飛び、投手の地獄となる。治安が極端に悪く、移動に時間がかかるのはマイナス面か。

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