六川亨
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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

ACL準優勝もJでは14位惨敗…浦和はなぜ勝てなくなったのか

公開日: 更新日:

 34試合で34得点という数字はJ2に降格した磐田(29点)、松本(21点)、そして最終節までJ1残留争いを繰り広げていた鳥栖(32点)と大差はない。MF柏木陽介やFW武藤雄樹など主力にケガ人が続出したことも低迷した一因だろう。

 そもそも浦和は、歴史的に堅守速攻型のチームだった。それが2012年にミハイロ・ペトロヴィッチを監督に迎えたことでボール・ポゼッション重視の攻撃的なサッカーに舵を切った。

 広島時代の愛弟子たちを補強し、2017年までの6年間でリーグ2位が2回、3位が1回、カップ戦のルヴァン杯のタイトルを獲得した。しかし……リーグ戦は、あと一歩で勝ちきれないシーズンを繰り返した。そこでフロント陣は、ハードワークによる手堅いサッカーで鹿島をリーグ3連覇に導いたオリヴェイラ監督に再建を託した。

 その期待に応え、オリヴェイラ監督は2018年、浦和に7度目の天皇杯をもたらしてACLの出場権を獲得した。しかし、5勝2分け6敗の11位と低迷した5月28日、契約を解除された。

 フロント陣の決断は正しかったのか? それとも拙速に過ぎたのか? 

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