六川亨
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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

ACL準優勝もJでは14位惨敗…浦和はなぜ勝てなくなったのか

公開日: 更新日:

 いずれにしても、衝撃的な試合を思い出さないではいられない。

 5月26日の第13節の広島戦。ほぼベストメンバーだったが、開始6分にMF森島司に先制点を許し、終わってみれば0-4の屈辱的な敗戦劇となった。攻撃の手詰まり感が守備にも悪影響を及ぼし、何度も何度も決定的なピンチを迎えた。オリヴェイラ監督の契約解除が発表されたのは、広島戦の2日後のことだった。

 後を任された大槻毅監督だったが、一度狂った歯車はなかなか修正ができない。もっとも、摩訶不思議なことも起こった。ACLでは東アジアの強豪クラブ相手に粘り強い戦いを見せ難関をクリアしていった浦和が、なんと決勝に進んだからだ。

 Jと違いアジアでの戦いということで、チームとして守備の意識が高まったのが奏功したのか? あるいは大槻監督のスカウティングが効果てきめんだったのか?

 ともあれ決勝の相手アル・ヒラル(サウジアラビア)は、次元の違う強さを誇っていた。アウェーは0-1、ホームでは0-2というスコアだったが、内容的には点差がもっと開いていてもおかしくなかった。それほどアル・ヒラル攻撃陣は強烈だった。優勝を逃した浦和を責めるのは酷というものだ。 

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