国内女子プロゴルフ10代ツアー初V爆誕続く4つの理由「藍ちゃんブーム」が出発点

公開日: 更新日:

■人口増、指導体制、世界アマ惨敗、サイエンス…

「藍ちゃんブームにより小学校に入る前後からゴルフを始める女子が非常に増えた。女子ジュニアの人口増加は大きいです。そして、1993年に坂田信弘プロがジュニア塾を開校したことをきっかけに、全国にジュニアを受け入れて指導する体制が整ってきた。女子プロツアーは98年ごろからアマを積極的に出場させるようになり、中学生や高校生の参戦が急増。プロの試合でも本気で上位を狙っている。指導力のあるコーチも多くなった」

 さらに金井氏は続ける。

「14年の世界アマチュア選手権(軽井沢)は、日本が52年ぶりに開催国になったが、男子の団体は67カ国中29位、女子は50カ国中8位。この惨敗でジュニア強化に本腰を入れる気になった日本ゴルフ協会が翌年、オーストラリアのナショナルチームコーチのガレス・ジョーンズ氏をヘッドコーチに招聘。日本のトップジュニアの強化につながっている。畑岡、古江、勝、稲見(萌寧)、西村(優菜)らはジョーンズコーチの教え子です。ナショナルチームのメンバーだけでなく、今のジュニアはスイング解析やトラックマンなどで弾道を計測し、スイングやパッティング、ショットなどをあらゆる角度で解析し、サイエンスでゴルフを身につけている。今は、プロテストに合格してすぐに活躍できる土壌がある。次から次に若くて強い女子プロが出てきますよ」

 女子プロ人気はまだまだ続きそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」