男子ツアー開幕戦“スポンサー撤退”の信ぴょう性「これ以上続けてもメリットがない」
関係者によると、「(中止の)表向きの理由は、今年で30回という節目を終え、ゴルフ界の振興、発展への寄与という当初の目的も果たしたためということらしいのですが、実際はこれ以上続けてもメリットがないというのが本音のようです」と、明かす。
本大会はコロナ感染防止のために20年は中止になり、21、22年は無観客開催だった。そして4年ぶりに有観客で行われた今年は、主催者の思惑とは大きく違った。
大会は3日目を終えて人気プロの石川遼が首位タイに浮上。当然、最終日は大勢のギャラリーが詰めかけると予想された。
ところが最終日は招待客含めて3200人しかいなかった。それどころか観客動員数は4日間で1万人を割る8400人。
過去最多は11年大会の4万1500人だから、激減という言葉しか見当たらない。これでは主催者も大会開催の意味がまったくない。
「企業が大金を出して、プロゴルフ大会をスポンサードするのは、あくまでも企業イメージのアップやブランドPRが目的です。それが観客も入らず、話題にもならないとあっては、まったくの無駄遣いになってしまう。株主も黙ってはいないでしょう。昔は、ゴルフ好きでタニマチ感覚のオーナーが、ゴルフ大会に大金を出すケースがありましたが、今はそんな時代ではありません。どの企業も出資するにしても合理的で、考え方もシビアです」(ツアー関係者)