2023年ドラフトで複数球団が大阪桐蔭・前田悠伍から手を引いた真相

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 ソフトバンクドラフト1位で入団する大阪桐蔭の前田悠伍(3年)。実績は申し分ない。

 甲子園には2年春夏、3年春の3度出場。昨春のセンバツでは、2年生ながらエース格として、チームを優勝に導いた。

 苦い思い出は今春のセンバツだ。

 準決勝の報徳学園戦で1点リードの七回途中から登板したものの3失点。逆転負けを喫し、表舞台から姿を消した。6月にバンテリンドームで行われた享栄との招待試合にも登板しなかったことで「故障説」も流れた。某球団のスカウトがこう解説する。

「左肘の肉離れでした。センバツ時から肘に違和感があったそうで、敗れた準決勝で先発しなかったのも、その後の春の大会でベンチ入りしなかったのも、名古屋での招待試合で登板しなかったのも、夏の大阪大会で1試合しか投げないまま決勝まで勝ち上がったのも、全て肘の不安が消えなかったからです。ギリギリまで引っ張った上で先発した大阪大会決勝の履正社戦は、実戦不足、調整不足で8回3失点と本来の力を発揮できませんでした」

 さすがだったのは、その後だ。

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