センバツで気になった「過剰な前進守備」「ハイレベルな左腕」「感動した球審」
開催中のセンバツで話題の「飛ばないバット」。ここまでの印象は、芯が小さくなっている分、詰まったら飛ばないが、詰まらなければ、あまり変わらないということ。それなのに、外野手のポジションが浅過ぎる。
18日の近江は同点の九回2死二塁の守備で、左翼手が内・外野の芝の切れ目から約5メートルの位置まで前進。そこに左前打が飛び、二塁走者を三塁で止めることができたが、あそこからなら本塁に突入されても5メートル手前でアウト。前進守備のリスクが大き過ぎる。2、3メートル手前で封殺できる、芝の切れ目から10メートルあたりまで下がった所が「前進」の適正位置だ。
1本の安打で二塁から生還しにくくなったため、今後はエンドランが増えるだろう。飛ばない分、バントはやりやすいから、投手は「インハイ」を攻めて飛球にするよう努めないといけない。
18日の開幕戦を見て気になったのは、関東第一の捕手がショートバウンドを体で止めようとしていたこと。止めにいくのは中途半端なハーフバウンドのみ。近代野球でショートバウンドは、ミットに納めないとダメだ。