センバツで気になった「過剰な前進守備」「ハイレベルな左腕」「感動した球審」
関東第一は1点リードの九回にバントエンドランを仕掛けられ、投手が二塁へ送球してセーフ(野選)というプレーがあった。捕手は「走るジェスチャー」で走者がスタートを切ったこと、そして「指で一塁を示す動き」で投手に知らせないといけなかった。普通は「ファースト!」と叫ぶが、大声援の甲子園では、ほとんど聞こえないのだ。
優勝候補の星稜の4番・萩原獅士は打つ際にバットのヘッドが投手寄りに入ってしまうため、速球に差し込まれている。これは遅い球のティー打撃をやり過ぎると起こりやすい。注目の好打者だけに、修正した方がいい。
3日目終了時点で良かったのは、八戸光星のエース洗平比呂。初戦は直球が高めに浮いたが、スライダーのキレが抜群。岡本琉奨との左腕2人はレベルが高い。
近江の西山恒誠は低めに決まったカーブは良かったが、落差のない高めのカーブは打ちやすかった。低めに決めることが夏への課題だ。
高崎健康福祉大高崎の2年生左腕エース佐藤龍月はスライダー、プロ注目の捕手・箱山遥人は強肩が目立った。