打率1位の岡本と同5位の坂本 Wコンバートが示す巨人阿部監督の深謀遠慮

公開日: 更新日:

先を見据えた起用

「昨年終盤に坂本を三塁に回したのは原前監督だが、三塁でゴールデングラブ賞2度の岡本を一塁に完全にコンバートすることには迷いがあった。2年前に故障明けの坂本を一塁で起用しようとしたし、昨年は岡本を左翼に回したこともあって、場当たり的な起用が多かった。ただ、阿部監督は坂本を三塁、岡本を一塁で固定すると決めた。坂本はもちろん、岡本にも配慮している。一塁は簡単なポジションではないが、少なくとも三塁より送球の負担が減ったことで打撃に専念できている。現役晩年、阿部監督も一塁を守ったから分かるのではないか。これは先を見据えた起用でもあります」

 どういうことか。

「主砲の岡本が今オフにも球団にポスティングが認められ、メジャーに流出する可能性がある。そうなった時、現有メンバーから三塁の後釜を探すのは難しい。岡本を一塁にしておけば、有望株の秋広を空いた一塁に入れられます」(同前)

 阿部監督の起用がはまり、巨人ヤクルトに逆転勝ち。勝率を5割に戻した。

  ◇  ◇  ◇

●関連記事【もっと読む】…では、若い目を摘むことになったとしても、わざわざ大枚を叩いてまで筒香を獲得せざるを得ない「複雑事情」について詳しく報じている。


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今