山田勝仁
著者のコラム一覧
山田勝仁演劇ジャーナリスト

濃密なサスペンスホラー「山犬」で際立ったAKB48の個性

公開日: 更新日:

 脚本・演出が劇団鹿殺しの丸尾丸一郎(原案=入交星士、音楽=オレノグラフィティ)、出演がAKB48とダンス集団コンドルズ。まさに異種格闘技だ。

 卒業して10年目の高校同窓会の前日に、「私たちが埋めたタイムカプセルを一緒に掘りに行きませんか? ハマダマコト」と書かれた一通の手紙が届く。

 しかし、元合唱部の顧問・服部(オレノグラフィティ)と部長の直子(谷口めぐ=AKB48)、雲雀(太田奈緒=同)には差出人の名前に記憶がない。

 不審に思いながらも手紙に導かれるようにタイムカプセルを埋めた学校の裏山へ向かう。しかし、カプセルの中には、一握りの骨片とハマダマコトという名札が入っているだけ。

 恐怖にかられ、逃げようとするが何者かに襲われて山小屋に監禁されてしまう。

 時々響く「死ぬ気で思い出せ」の声。

 食糧もなく、飢えて衰弱する3人。誰かが過去を思い出す度、差し入れされる食べ物。それは、かつて高校の食堂で働いていたが猟奇バラバラ事件の犯人として極刑になったインド人コック(丸尾丸一郎)が作っていたのと同じ味のカレー。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今