田中幾太郎
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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

古関裕而に“エール”を送り続けた藤堂先生の実在モデルとは

公開日: 更新日:

「人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること」ーー。「エール」は新型コロナによる撮影中断のため、第13週でいったん休止。現在、同じ時間帯を再放送で穴埋めしているが、新たな発見があったりして、これがけっこう面白い。

 冒頭のセリフは第1週の再放送(6月29日~7月3日)で、主人公・古山裕一少年(モデル古関裕而)の音楽の才をいち早く見いだした小学校の担任の藤堂清晴先生が本人に語ったもの。努力がちょっとだけ苦にならないことが見つかれば道は開けると、エールを送ったのだ。

 藤堂先生を演じるのはミュージシャンの森山直太朗(44)。連続ドラマに出るのは今年1~2月のNHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」で主役(柄本佑)の兄役を演じたのに続き2作目。俳優としての経験は少ないが、とても味のある演技を見せている。

 さて、この藤堂先生、実在のモデルがいる。遠藤喜美治という人物だ。貧しい農家で生まれ育った遠藤は早くから小学校の先生になりたいと思いながらも、そのカネがなかった。教員になるには師範学校などで学んで、小学校教員検定に合格する必要があった。

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