保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

鈴木貫太郎、近衛文麿、石橋湛山 「引き際を知っていた」3人の首相の見事さ

公開日: 更新日:
(左から)鈴木貫太郎、近衛文麿、石橋湛山(C)共同通信社

 昭和史には32人の首相が登場した。そのうちの昭和前期を象徴する首相に東條英機、中期では吉田茂、後期は田中角栄を選んで、その評伝を私は書いたのだが、その折の裏話ともいうべきエピソードを紹介してきた。この3人のほかに歴史に語られる首相は確かに存在する。

 次の3人である。

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