キーマンに山口俊を指名 巨人村田HC“甘すぎる”巻き返し案

公開日: 更新日:

「13連敗の頃は投手陣が失点して投打がかみ合わなかった? その通り。点を取られなければ負けへんやんか。(菅野)智之、山口、田口、マイコラス。(大竹)寛もこの前は良かったしな。そこから(八回)マシソン、(九回)カミネロがおる。(山口俊の復調で)先発5、6枚が落ち着いてくれば、打つのを待てるんや。まずは失点を減らしつつ、少ない得点で勝つ試合をやらんと」

 そう続けた村田ヘッドは、「ここのところ打線が上向き? 気持ちな。でも、相手がいい投手なら、そうそう打てん」とリーグ5位のチーム打率.243の貧打は、急には上向かないと悲観的。あくまで、先発投手を中心とした守りの野球で巻き返しを図ると言い、「先発が回数を投げてくれんと後ろ(救援陣)が潰れる。菅野のようにたまには完封、完投が欲しい? もちろん。先発は七回がメド? 毎回は無理やろうけど、そうやな。七回まで投げてくれれば、あとはマシソン、カミネロの2人につなげるから」と先発投手のノルマを「7イニング」に設定。そのキーマンに山口俊を指名したのだが、球界関係者がこう言う。

「まだ6イニング102球しか投げていない山口俊に過度の期待をかけるのは危ないですよ。前回のノーヒット投球時も最後の六回は明らかに球が上ずり始めた。その山口俊をエースの菅野に次ぐといっていい救世主扱いで、『7イニング』のノルマまで突きつけた。古巣DeNAの関係者によると、ノビノビとプレーする方が性に合うようで、大きなプレッシャーは苦手らしい。たったの1試合で高い評価をされても、本人にとっては痛しかゆしなところはあるでしょう」

 故障明けの投手を大いにアテにする巻き返し案は、不安がいっぱいだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?