巨人入り決断のFA丸 田中広輔に「心配は家族」と悩み吐露

表彰式で談笑する丸と田中（右）／（Ｃ）日刊ゲンダイ

　丸はＦＡについて、ごく一部の親しい関係者にのみ相談していた。日刊ゲンダイが同学年でゴールデン・グラブ初受賞となった田中に聞くと、こう言った。

「同い年なので、（ＦＡに関する）相談というか話が出ることもありましたし、いろいろと聞くこともありました。僕としてはもちろん来年も一緒にやりたい。でも、こればっかりは彼の権利なので」

　丸との交渉に同席した巨人の原監督が明かしたように、ネックになっているのは家族だという。

「やっぱり『家族のことが一番心配』というのは、僕も（丸から）聞いていました。子供（６歳の長男を含む３人）も小さいから、環境とかその辺が気になるんじゃないかと思います。自分も同じ立場だったら、そこで悩むだろうなと思うので、決めるのは難しいですよね。（再来年オフには自身もＦＡ取得の可能性があるが）自分もそのときが来たら考えたい」（田中）

　最終的には単純計算で１年７億円にものぼる巨人を選択した。