プロ初先発で好投 広島アドゥワの“配転成功”喜んだのは誰

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 196センチの長身右腕が躍動した。

 23日、広島のアドゥワ(20)が先発転向後、初めて一軍のマウンドに立った。初回、中日の平田に初球をバックスクリーンに運ばれたものの、7回を6安打2失点の好投。同点の場面で降板し、勝ち負けはつかなかったものの、初先発としては文句なしだ。

「粘り強く投げられた」とは試合後のアドゥワ。

 そんな右腕の快投を誰よりも喜んでいたのが、佐々岡投手コーチだろう。昨オフ、「将来性を考えたら先発転向もある」と、配置転換をぶち上げた張本人だからだ。

 アドゥワは昨季、リリーフで53試合に登板。夏場以降は出番が激増し、連投、イニングまたぎと何でもござれ。高卒2年目ながら、苦しいブルペンを支えてきた。

 仮に先発転向失敗なら、貴重なリリーフを台無しにしかねなかった。今季の広島は球団初となる開幕5カード負け越し。投打ともにボロボロで、将来の指揮官候補といわれていた佐々岡コーチの責任問題にも発展しかねず、「監督レース」から外されてもおかしくなかったほどだ。

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