コーチの理不尽な説教や鉄拳にブチ切れ「ふざけんな!」と

公開日: 更新日:

 緒方孝市監督(50)による今回の鉄拳制裁をいち早く報じた週刊新潮の記事には、全力疾走を怠った野間峻祥(26)を呼び出した指揮官が、<8畳くらいの監督室で、怠慢プレーについて監督は相当な勢いで叱責しました。そして監督の手が6回、野間に飛んだのです>とする球団関係者の証言が載っている。記事によれば、<野間は被害届の提出などを検討したけど、長野(久義)らベテランに説得されたようです>という。被害届うんぬんの真偽は不明だが、体育会系的な絶対的主従関係が存在するプロ野球の世界で、選手が監督を訴えるというのは現実的ではないだろう。

 この連載で紹介した現役選手の話でもわかるように、選手は監督やコーチに従順であるのが当たり前で、少しでも反抗的な態度を見せるだけで、鉄拳が飛んできたり、殴られないまでも、干されて試合出場の機会を失ったりする。

■今では名指導者

「それでも、中には理不尽な指導者にキレて、殴りかかるような選手もいないことはない。思い出すのが、パ・リーグに在籍した元選手の話。その選手が一軍で活躍しだして間もない頃、コーチに呼び出されて、『いい気になるなよ』と延々と説教をされた。昔かたぎのコーチだから、説教をするうちに手も足も出た。しかし、その選手には説教をされる覚えも、ましてや殴る蹴るをされる覚えもない。最初は我慢していたその選手も、ついにプチンとキレて、『ふざけんなコノヤロー』とコーチに殴りかかったんだ。騒動に気付いた先輩選手が慌てて止めに入らなかったら、とんでもない惨事になっていた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?