初の二塁手守備率10割 広島菊池“幻に終わった”遊撃転向案

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 11日にシーズンを終えた広島菊池涼介(30)が、二塁手としてはプロ野球史上初となるシーズン無失策、守備率10割の快挙を達成した。「際どい球をいかずに達成した記録ではなく、攻めた結果、できたのはうれしい。来年継続してこそ大記録だと思う」とコメントした。

 中京学院大から2011年のドラフト2位で広島に入団して今季が9年目。2年目の13年から昨年まで二塁手歴代最長となる7年連続ゴールデングラブ賞を受賞している。高い身体能力を生かした超ファインプレーが度々クローズアップされ、「忍者」の異名を持つ。

 10月15日の巨人戦で1993年の和田(阪神)がマークしたセ・リーグ432連続無失策を27年ぶりに更新した。今季は106試合に出場して193刺殺、310補殺。連続無失策記録を503に伸ばしている。

 学生時代は主に遊撃を守り、投手も兼任。140キロを超える速球を投げていた。圧倒的な守備範囲の広さが話題になることが多いが、実は無理な体勢からの正確な送球、強さを武器とする「鉄砲肩」の持ち主でもある。かつて菊池も「僕も肩には自信があります。内野で(強肩の)ライバルは今宮(ソフトバンク)かな」と話していた。

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