オリ2位・元謙太 ドラフト漏れたら即引退の覚悟で肉体改造

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元謙太(外野手・18歳・中京高)=オリックス2位

 185センチ。家族4人の平均身長だ。

 多治見市といえば美濃焼の産地だが、最近は猛暑で有名だ。運送会社で部長を務める父・吉宏さんは188センチ。母・淑美さんは176センチ。中部学院大でバレー部に所属する3歳上の兄・勇太さんは190センチもある。

 元も背が高いだけの少年ではなかった。

「走力だけでも中学2年で50メートル走が6秒ジャスト。私は20年ほど中学生の監督をしましたが、身体能力はトップですよ」と、元が中学時代に所属した岐阜東濃シニアの今井茂総監督は、その「スペック」に太鼓判を押す。阪急ブレーブス(現・オリックス)で1977年から79年まで内野手としてプレーした同氏にここまで言わしめるのだ。間近で成長を見守ってきた淑美さんも息子の可能性を早くから見抜いていた。

「小さい頃から身体能力が高くて、『この子はスポーツで食べていけるな』と思いました」(淑美さん)

 子育ては外遊びが中心。淑美さんも一緒になって駆けっこや、縄跳び、バドミントンなど、さまざまなスポーツを楽しんだ。そのなかで芽生えたこの直感は、かつて東海大でバレー部に所属し、卒業後に高校の体育教師として勤務した経験から得たものだった。

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